うつ病を理由に休職するのは可能?手順や上司への伝え方、復職する際の4つの注意点を解説

うつ病を理由に休職するのは可能?手順や上司への伝え方、復職する際の4つの注意点を解説

「うつ病を理由に休職できるのか知りたい」

「うつで休職する方法や復職時の注意点を把握したい」

本記事を読んでいる方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいるでしょう。

うつ病は仕事の継続が難しくなる精神疾患の一つであり、適切な手続きを踏めば休職制度を利用できます。しかし、いざ休もうと思っても、診断書の取り方や会社への伝え方に迷ってしまうのは無理もありません。

本記事では、うつ病を理由に休職するのは可能かや、休職する際の手順、休職期間中の過ごし方などを解説します。なお、うつ病を理由に休職を考えている方は「こころメディカルクリニック」にご相談ください。

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目次

うつ病を理由に休職するのは可能?

うつ病を理由に休職するのは可能?

うつ病は仕事の継続が難しくなる精神疾患の一つであり、医師の診断書があれば会社の休職制度を利用できます。そのため、うつ病が原因で働けないと判断した場合は、一定期間仕事を休める制度が設けられていることがほとんどです。

多くの会社では制度が整っており、就業規則に休職期間や条件が定められているため、精神科や心療内科を受診し、会社に相談することで休職できます。

関連記事:うつ病と適応障害の違いとは?症状や原因・診断基準の違いと見極め方をわかりやすく解説

うつ病による休職期間の目安

うつ病による休職期間の目安

うつ病を理由に休職する方の中には、どの程度の期間休めるのか気になっている方が多いでしょう。また、休職期間は病状の進行具合によって変わるため、一概に決まっているわけではありません。

ここでは、うつ病による休職期間の目安を以下の表にまとめました。

症状の度合い休職期間の目安
軽度(初期症状など)約1ヶ月
中度(日常生活に支障がある)3ヶ月〜6ヶ月
重度(入院が必要な場合など)1年以上

上記はあくまでも一般的な目安であり、実際には医師の判断や自分自身の回復状態に応じて期間は変動します。そのため、まずは主治医と相談しながら、自身の体調を第一に考えた療養期間を設定しましょう。

うつ病で休職する際の手順【4STEP】

うつ病で休職する際の手順【4STEP】

うつ病で休職する際の手順は、主に以下の通りです。

  1. 医療機関で相談し診断書をもらう
  2. 会社の休職制度を確認する
  3. 上司に相談して休職申請を行う
  4. 休職までのスケジュールを確認する

ここでは、それぞれの手順を解説します。

1.医療機関で相談し診断書をもらう

うつ病で休職するためには、まず最初に医療機関を受診し、医師の診断のもとで診断書をもらう必要があります。診断書は、あなたが「仕事をお休みして療養する必要がある」という客観的な証明になるためです。

診察では、現在の気分の落ち込みや睡眠の状態、仕事への影響などを詳しく伝えましょう。診断書の発行には、数日から数週間を要することもあるため、休職を考え始めたら早めに医療機関へ相談するのが大切です。

かかりつけの医療機関がない場合は、勤務先の産業医に相談するのも1つの方法です。産業医は職場の状況を理解しているため、スムーズに専門医へつないでくれる場合があります。

2.会社の休職制度を確認する

医師から診断書をもらったら、続いて勤務先の休職制度を確認するのが大切です。休職制度は法律で一律に定められているものではなく、会社ごとに独自に定めている制度です。そのため、勤め先の会社によって条件は大きく異なるため、事前に内容を把握しておく必要があります。

具体的には、就業規則や社内規定、休職ができる条件や最大で休める期間、休職中の手当、復職時のルールなどを確認しましょう。

就業規則がどこにあるか分からない場合は、人事担当者に問い合わせてみてください。制度の内容を正しく理解することで、休職中の生活設計が立てやすくなり、安心して休養に専念できるようになります。

3.上司に相談して休職申請を行う

休職制度を確認し、利用できることが分かれば、上司に相談して休職申請を進めます。このとき、医師の診断書を提示しながら、現在の状況を正直に伝えるようにしてください。

上司によっては「人手が足りない」などの理由で引き留めを受ける場合があるかもしれません。しかし、うつ病の治療には休養が不可欠なため、診断内容をしっかりと伝えて理解を求めることが重要です。

会社によっては、直属の上司ではなく人事部に直接申請を行うケースもあります。その際は、手続きの窓口がどこになるのかを事前に把握しておくと、やり取りがスムーズに進みます。

4.休職までのスケジュールを確認する

休職申請を行ったら、実際に休みに入るまでのスケジュールを確認します。休職期間中に周囲が困らないよう、最低限の準備を整えておく必要があるためです。

例えば、担当している業務の引き継ぎや、所属部署・取引先への周知などが挙げられます。また、欠勤期間中の社会保険料の支払いや、傷病手当金の手続きについても人事担当者と打ち合わせておきましょう。

休職開始前にこれらを済ませておくことで、休んでいる間に仕事の心配をする必要がなくなります。万全の準備をすることが、結果として早い回復につながります。

うつ病で休職する旨を上司に伝える方法

うつ病で休職する旨を上司に伝える方法

うつ病で休職する旨を上司に伝える際は、感情的にならずに事実を直接伝えるのが大切です。自身の体調不良を報告するのは勇気がいりますが、正しい伝え方を知ることで心理的な負担を軽減できます。

伝えるタイミングとしては、医師から診断書をもらった直後が最適です。連絡手段は、メールや電話ではなく、対面で直接伝えるのが社会人としての基本マナーとされています。

直接会って話すことで、病状の深刻さや休養の必要性がより正確に伝わりやすくなるためです。ただ、うつ病の方は精神的に大きな負担がかかっている状態であり、上司と顔を合わせることに強い抵抗を覚える場合も多いでしょう。

その際は、無理をせず人事部や産業医に同席を依頼するのがおすすめです。第三者が立ち会うことで、冷静に手続きの話を進められます。

うつ病で休職中にもらえる傷病手当金

うつ病で休職中にもらえる傷病手当金

うつ病で休職する場合は傷病手当金を受けることができます。給与が支払われない期間の生活を支えてくれる重要な制度であり、受給条件や金額を把握しておくことで金銭的な不安を減らせます。

そんな傷病手当金の支給条件・期間・金額はそれぞれ以下の通りです。

  • 支給条件:会社を休んだ日が3日連続してあり、4日目以降も休んだ日
  • 支給期間:病気やけがで休んだ期間のうち、最初の3日を除き4日目から通算1年6ヶ月間まで
  • 支給金額:1日当たりの金額=支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3

例えば、各標準報酬月額が30万円の場合、「30万÷30×2/3=6,666円」となり、6,666円が1日あたりの支給金額になります。なお、支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。

参考:傷病手当金 | こんな時に健保

うつ病による休職期間中の過ごし方

うつ病による休職期間中の過ごし方

うつ病による休職期間中の過ごし方は、主に以下の通りです。

  • 心身の回復を最優先にする
  • できるだけ生活習慣を整える
  • リラックスできる方法を見つける
  • 軽い運動習慣をつける

ここでは、それぞれの過ごし方を解説します。

心身の回復を最優先にする

うつ病で休職している場合、心身ともに大きなストレスがかかっており、エネルギーが枯渇している状態です。そのため、まずは何よりも最優先で自身の心身を回復させることに専念してください。

休職直後は「何もしないこと」に罪悪感を抱くかもしれませんが、ゆっくり寝たり、ぼーっとしたりする時間こそが治療には必要です。そして気力が少しずつ戻ってきたら、旅行に行ったり趣味を楽しんだりするのも、人によっては心の栄養となり効果的でしょう。

大切なのは「〜しなければならない」という考えを捨てて、自分の心が動くままに過ごすことです。また、医師のアドバイスを聞きながら、エネルギーが溜まってくるのをじっくりと待ちましょう。

できるだけ生活習慣を整える

休職期間中は、決まった時間に起きて出社する必要がなくなるため、生活リズムが乱れやすくなります。特に、夜更かしや昼夜逆転の生活は、自律神経のバランスを崩す原因になるため注意が必要です。

自律神経が不安定になると、気分の落ち込みや不眠を招き、うつ病が悪化するリスクがあります。そのため、できるだけ毎日同じ時間に起床し、夜は決まった時間に就寝するように意識するのが大切です。

カーテンを開けて太陽の光を浴びるだけでも、体内時計がリセットされて気持ちが安定しやすくなります。この時、完璧を目指す必要はありませんが、規則正しい生活の枠組みを維持することを心がけましょう。

リラックスできる方法を見つける

人によってリラックスできる方法は大きく異なるため、自分にとって何が心地よいのかを見つけるのが大切です。心からリラックスできる時間は、脳の緊張をほぐし、回復を早めてくれるためです。

例えば、静かな音楽を聴く、お気に入りの入浴剤を入れてお風呂に浸かる、アロマを焚くといった方法があります。自分に合ったリラックス法を持っておくと、日常の中でストレスを感じた際でも、すぐに発散できるようになります。

また、小さなストレスをこまめに解消することは、うつ病の改善に大きく役立ちます。そのため、「これをしているときは心が落ち着く」というリストを作ってみるのも良いでしょう。

軽い運動習慣をつける

軽い運動は気分をリフレッシュさせてくれるため、精神的なストレスを減らすのに役立ちます。

体を動かすことで「セロトニン」という心を安定させる物質が分泌されやすくなるためです。また、近所を散歩するなどの軽い運動は、外出する機会を増やし、体力の低下を防ぐことにもつながります。

さらに、運動によって適度な疲労感が得られれば、夜の睡眠の質も向上し、食生活の改善も期待できるでしょう。ただ、激しい筋トレや長距離走などは体に負担がかかり、逆効果になる恐れがあるため、注意が必要です。

あくまでも「心地よい」と感じる程度の軽い運動に抑えるのが、回復のための秘訣です。

うつ病による休職から復帰する際に注意すべき4つのポイント

うつ病による休職から復帰する際に注意すべき4つのポイント

うつ病による休職から復帰する際に注意すべきポイントは、主に以下の4つです。

  • 復帰のタイミングは自己判断しない
  • 休職中でもできるだけ上司と連絡を取る
  • 同じ仕事を続けたいか慎重に検討する
  • 復帰後も通院・服薬をやめない

ここでは、それぞれのポイントを解説します。

復帰のタイミングは自己判断しない

うつ病で休職し、自宅で穏やかに過ごしていると、ある程度回復が見込めるようになります。その際「もう働ける」と自己判断して復帰を急ぐ方が多くいますが、これには注意が必要です。

一時的に気分が改善されただけで復職し、職場のストレスにさらされた途端、症状が悪化して再休職になるケースは少なくありません。そのため、復帰を検討している際は、必ず医師の指示に従うのが重要です。

休職中でもできるだけ上司と連絡を取る

療養が順調に進んできたら、休職中でもできるだけ上司と連絡を取っておくことがおすすめです。

例えば、月に一度「病院を受診し、現在はこれくらい回復しています」と伝えたり、復帰に向けた不安を相談したりすると良いでしょう。会社側もあなたの状況が分かることで、受け入れの準備を進めやすくなります。

ただ、頻繁に連絡を取りすぎると、相手の負担になったり、自分自身がプレッシャーを感じたりする場合があります。そのため、連絡は必要最低限に抑えつつ、お互いの信頼関係を維持することを意識しましょう。

同じ仕事を続けたいか慎重に検討する

うつ病の原因が会社での人間関係や過度な業務量だった場合、復帰後も同じ原因で再発する可能性があります。そのため、もし職場環境が原因で休職しているならば、今の仕事を続けるべきか慎重に検討するのが大切です。

場合によっては、部署異動を申し出たり、思い切って転職を考えたりすることも、自分を守るための有効な手段になります。同じ職場に戻ることを希望する場合は、上司に業務内容の調整や人間関係の配慮についてしっかり相談しましょう。

復帰後も通院・服薬をやめない

職場に復帰できたからといって、うつ病が完治したわけではありません。

特に、復職直後は環境の変化により、本人が自覚している以上に心身に負担がかかっています。そのため、復帰後も医師の指示に従い、通院や服薬をやめずに続けることが大切です。

自己判断で通院・服薬を中断してしまうと、回復の途中で再発するリスクが非常に高くなります。

薬の量を減らしたり通院の間隔をあけたりするのは、あくまで主治医の判断に任せるようにしましょう。

うつ病を理由に休職を考えている方は「こころメディカルクリニック」にご相談ください!

うつ病を理由に休職を考えている方は「こころメディカルクリニック」にご相談ください!

ほとんどの会社では、うつ病による休職は認められています。しかし、休職制度の内容や期間、条件は会社ごとに異なるため、事前の確認が欠かせません。

休職する際は、医師の診察を受けて診断書をもらい、上司に伝える必要があります。手続きには時間がかかることもあるため、余裕を持って進めるようにしましょう。

復帰する際も自己判断で無理をするのではなく、医師の判断に従い、環境の調整を含めて慎重に検討するのが大切です。なお、うつ病を理由に休職を考えている方は「こころメディカルクリニック」にご相談ください。

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