パニック障害

パニック障害について

パニック障害は、突然の強い不安発作(パニック発作)が繰り返し起こる状態を指します。これらの発作は通常数分から数十秒続き、その間に心拍数の増加、息切れ、胸の痛み、めまい、発汗、震えなどの身体的症状が現れます。発作の発生は予測できず、そのため患者は再発の恐怖から特定の場所や状況を避ける傾向があります。

パニック発作は、特定のストレスや刺激に反応して起こることもあれば、何の前触れもなく突然起こることもあります。これにより、患者は「また発作が起こるのではないか」という不安に苦しむことが多いです。慢性的な発作の影響で、社交的な活動や仕事に支障をきたすこともあります。

こんな時は当院を受診してください

  • 突然の強い不安感や恐怖感
  • 心拍数の増加
  • 息切れや呼吸困難
  • 胸の痛みや不快感
  • めまいまたはふらつき
  • 発汗や冷や汗
  • 身体の震えや震動

治療方法

パニック障害の治療方法には、薬物療法と心理療法があります。薬物療法では、抗うつ薬や抗不安薬(特にSSRIやSNRI)が使用され、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、不安やパニック発作を軽減します。

心理療法では、特に認知行動療法(CBT)が効果的です。CBTでは、パニック発作の引き金となる思考や行動を変えることを目指し、発作に対する恐怖を和らげる技術を学びます。
また、リラクゼーション法や呼吸法も役立ち、心身の緊張を軽減するのに効果的です。適切な治療によって、多くの患者が症状をコントロールし、充実した生活を送れるようになります。