適応障害で休職後でも復職は可能?復職の流れや5つの注意点、再発防止方法を解説

「適応障害で休職してしまったけれど、本当に元の職場に戻れるのだろうか」
「復職したいけれど、どのような手順で進めれば良いのかわからない」
現在、適応障害の治療のために仕事を休んでいる方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいるでしょう。
適応障害は、周囲の環境にうまく馴染めず、心身に不調が現れる病気です。しかし、正しい手順を踏んで心身を整えれば、復職は十分に目指せます。
本記事では、適応障害で休職後でも復職は可能か、また復職する際の流れやその際の注意点を解説します。なお、適応障害の人で復職を目指すなら「こころメディカルクリニック」にご相談ください。
適応障害で休職しても復職は可能?

適応障害で休職した人でも、復職は十分に可能です。
実際に、適応障害の治療のために一定期間仕事を休み、その後に職場復帰を果たした人は非常に多くいます。ただ、適応障害は原因となるストレスから離れると症状が改善しやすい一方で、同じ環境に戻ると再発しやすい側面ももっています。
そのため、自分の判断だけで無理に復職を急ぐのは避けるのが懸命です。
主治医の判断を仰ぎながら、再発のリスクを抑えて慎重に検討を進めることが重要になります。
適応障害で休職後に復職する際の流れ【3STEP】

適応障害で休職後に復職する際の流れは、以下の通りです。
- 心身を十分に回復させる
- 活動範囲を徐々に拡大していく
- 医師と相談して復職の準備を整える
ここでは、それぞれの手順を解説します。
1. 心身を十分に回復させる
適応障害で休職を開始した直後は、まず最初に心身を十分に回復させる必要があります。
仕事のことが気にかかるかもしれませんが、まずはストレスの原因から離れて、心と体を休めることが最優先です。
完全に回復していない状態で無理に仕事を再開しても、脳や体が十分に動かず、すぐに休職してしまうリスクが高まります。そのため、リラックスできる環境に身を置いて、睡眠や食事をしっかり取るなど、休息を取ることに専念しましょう。
2. 活動範囲を徐々に拡大していく
心身の回復が進んできたら、活動範囲を少しずつ広げていくようにします。
ずっと自宅にいた場合、急にフルタイムで働くのは負担が大きいため、まずは散歩や買い物などで外出する機会を設けましょう。
例えば、外の空気に触れたり、周囲の人と軽いコミュニケーションを取ったりすることで、社会復帰に向けたリハビリになります。また、趣味の時間を増やして、心が動く体験を取り入れるのも良い方法です。
活動範囲が広がるにつれて、自分に自信が戻ってくるのを実感できるはずです。
3. 医師と相談して復職の準備を整える
十分に動けるようになり、復職が見込めると感じたら、医師と相談して復職の準備を整えます。
本人の「働きたい」という気持ちだけでなく、医学的な視点から見て業務に耐えられる状態かどうかを確認してもらうのが大切です。
医師の判断に従い、会社に提出する診断書を用意したり、具体的な復帰日を検討したりします。この時、最初から以前と同じ業務量をこなそうとせず、定時退社を徹底したり、上司に相談して仕事の重さを調節してもらったりするのが重要です。
適応障害で休職した人が復職する際の5つの注意点

適応障害で休職した人が復職する際の注意点は、主に以下の5つです。
- 自分の体調を最優先に考えて行動する
- 復職のタイミングを焦らずに判断する
- 復職前に上司や人事担当者と面談を行う
- 適応障害の原因を分析して対策を考えておく
- 復職に十分な体調を整えておく
ここでは、それぞれの注意点を解説します。
自分の体調を最優先に考えて行動する
適応障害で休職していた場合、復職後もしばらくは精神的に不安定な状態が続く場合があります。
周囲への申し訳なさから無理をしてしまいがちですが、自分の体調を一番に考えて行動しましょう。
周りの人に心配をかけたくないという思いが強すぎると、自分の限界を超えて頑張ってしまい、精神的な余裕がなくなり、症状が再発しやすくなるのです。そのため、周囲からの配慮はありがたく受け取り、自分ができる範囲のことから少しずつ取り組むようにしましょう。
復職のタイミングを焦らずに判断する
適応障害に限らず、休職中は会社への迷惑や経済的な不安を考慮して、復職を早めようとする人が多くいます。しかし、無理に復職を早めると、まだストレス耐性が戻っていないために症状が悪化するリスクがあります。
一度悪化してしまうと、回復までにさらに長い時間が必要になるケースも少なくありません。そのため、焦らずに、医師が「もう働いても大丈夫」と太鼓判を押してくれるまで、しっかりと休むのが大切です。
今の自分にとって必要なのは休息であると割り切り、医師の判断を信じて慎重にタイミングを見計らいましょう。
復職前に上司や人事担当者と面談を行う

久しぶりの勤務では、周囲の視線や仕事の遅れが心配になり、強いストレスを感じやすくなります。そして、ストレスが増えると適応障害が悪化するリスクが高まるため、事前に対策を講じることが必要です。
例えば、復職前に上司や人事担当者と面談を行い、働きやすい環境を整えてもらうのが良い方法になります。また、この時に業務内容の調整や、残業の制限など、具体的な希望を伝えておきましょう。
面談を通じて職場の状況を把握しておけば、復帰当日の不安を和らげられます。
会社側も、再発を防ぐためにどのような配慮をすべきか知りたいと考えている場合が多いため、自分の現状を正直に伝え、協力体制を築いておくようにしましょう。
適応障害の原因を分析して対策を考えておく
自分がなぜ適応障害になったのか、その原因を詳しく分析しておくと、再発のリスクを下げた状態で復職できる場合があります。
例えば、人間関係が原因であれば、部署の移動を検討したり、接し方を変えたりする対策が取れます。また、業務量が原因であれば、仕事の分担を見直してもらう必要があるでしょう。
自分一人で分析するのが難しい場合は、カウンセリングなどを利用して専門家と一緒に振り返るのもおすすめです。さらに、原因がはっきりして対策が立てられれば、スムーズに職場に馴染めるようになり、再発率も低下させられます。
復職に十分な体調を整えておく
適応障害で長期的に休職していると、どうしても体力の減少や生活リズムの乱れが起きやすくなります。
復職後に「体がついていかない」と悩まないよう、事前に体調を整えておくのが重要です。
まずは朝決まった時間に起きることから始め、日中は活動的に過ごす習慣をつけましょう。そして、軽い運動を取り入れて、通勤やデスクワークに耐えられるだけの体力を戻しておくことも欠かせません。
心だけでなく体の準備も整えることで、復職後の負担を軽減できます。さらに、規則正しい生活は自律神経を整えるのにも役立ち、ストレスに強い体を作ってくれるでしょう。
同じ職場への復職が難しいと感じた際にすべきこと

同じ職場への復帰がどうしても難しいと感じた際は、無理をせずに別の道を検討するのも一つの選択です。
具体的には、主に以下の方法があります。
- 他の部署や支店への異動を相談する
- 今の職場を退職して、転職を検討する
- リワークプログラムなどを利用して、社会復帰の期間を設ける
適応障害の原因が特定の人間関係や業務内容にある場合、同じ環境に戻っても症状を再発させる恐れが高いです。
職場環境を変えることで、驚くほどスムーズに働けるようになるケースも少なくありません。そのため、自分の心を守るためにも、今の会社にこだわりすぎない柔軟な姿勢も大切になります。
これから同じ職場への復帰が難しいと感じる場合は、無理をして自分を追い込むのではなく、今の自分に何ができるかを冷静に考えて、納得できる解決策を見つけましょう。
復職後に適応障害の再発を防ぐための方法

復職後に適応障害の再発を防ぐための方法は、主に以下の通りです。
- 短期的な目標を立てて達成を目指す
- 自分に適したストレス解消方法を見つける
- 業務量の管理を徹底して行う
- 規則的な生活習慣や運動を行う
- 自己判断で通院や服薬を辞めない
ここでは、それぞれの方法を解説します。
短期的な目標を立てて達成を目指す
適応障害の再発を防ぐためには、高すぎる目標を掲げず、短期的な目標を一つずつ達成していくのがおすすめです。
例えば「今週は5日間休まずに出勤する」「すれ違った人に挨拶をする」といった、小さな目標を立ててみましょう。そして、小さな目標であっても、達成できたら素直に自分を褒めてあげるのが大切です。
成功体験を積み重ねることで、失っていた自信を少しずつ取り戻せるようになります。
まずは「今日も会社に行けた」という事実を大切にして、一歩ずつ進んでいくことが、やりがいや自信を増やすことにつながります。
自分に適したストレス解消方法を見つける
復職したばかりの時期は、以前よりもストレスを感じやすい状態にあります。そのため、自分に合ったストレス解消方法を見つけて、こまめに発散することが非常に大切です。
ストレスの解消法は人によって大きく異なるため、自分が何をするとリラックスできるのか、あらかじめいくつかリストアップしておくと良いでしょう。
例えば、近所を散歩する、好きな映画を観る、おいしい食事を楽しむといった、手軽にできるものがおすすめです。
自分にとって心地よい時間をもつことで、心に余裕が生まれます。
業務量の管理を徹底して行う

復職後は、業務の量をしっかりと管理して、心身に負担がかかりすぎないようにするのが重要です。
例えば、復帰直後から残業や休日出勤、出張などを詰め込んでしまうと、すぐにキャパシティを超えて再発するリスクが高まります。
まずは自分ができる業務の範囲を把握し、無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。そして、仕事が溜まりそうなときは、早めに信頼できる上司や先輩に相談して、業務の量を調節してもらう勇気も必要です。
自分のペースを守りながら、徐々に仕事の質や量を戻していくように心がけましょう。特に、長期的に安定して働くためには、無理のない業務管理が欠かせません。
規則的な生活習慣や運動を行う
規則正しい生活習慣や適度な運動は、ストレスへの耐性を高め、体力を維持する助けとなります。さらに、十分な睡眠を取り、決まった時間に食事をすることは、自律神経やホルモンのバランスを整えるのに非常に有効です。
特に、太陽の光を浴びながらのウォーキングなどは、心を安定させる物質の分泌を促し、体調を崩しにくくしてくれます。
心身の土台がしっかりしていれば、職場での人間関係や業務による多少のストレスも受け流しやすくなるでしょう。そのため、まずは毎日決まった時間に寝起きすることから、意識して取り組んでみてください。
自己判断で通院や服薬を辞めない
復職後に仕事がうまく進んでいると、「もう病気は治った」と勘違いして、通院や薬の服用を勝手に辞めてしまう人がいます。しかし、環境の変化に伴うストレスは後から現れることも多く、いつ再発してもおかしくない状態であることを忘れてはいけません。
自己判断での治療の中断は、症状を急激に悪化させる原因になり得ます。そのため、通院を続けている方は、必ず医師の指示に従い、慎重に治療を進めていくようにしてください。
特に、薬の量を減らすタイミングや、通院の頻度は、医師と相談しながら決めていくのが1番の近道です。
適応障害の人で復職を目指すなら「こころメディカルクリニック」にご相談ください!

適応障害で休職した方でも、適切な回復期間を設けて手順を踏めば、復職は十分に可能です。ただ、再発しやすい病気でもあるため、復職後の過ごし方や環境の調整には細心の注意を払う必要があります。
適応障害や仕事について1人で悩み、無理に自分を奮い立たせる必要はありません。
医師の判断に従いながら、少しずつ仕事の進め方や生活リズムを整えていくことが、安定した継続的な就労への鍵となります。なお、適応障害の人で復職を目指すなら「こころメディカルクリニック」にご相談ください。

