適応障害で休職をする流れ【3STEP】感じている不安やその解決策を解説

「仕事を休む手続きを申し出たいけれど、上司にどう伝えればよいのかわからない」
「診断書はどこでもらうのか、期間はどう書かれるのか不安だ」
適応障害で悩み、休むことへの不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。会社を休む行為は勇気がいる決断だからこそ、評価や異動に対する心配が尽きません。
本記事では、適応障害で休職をするための具体的な手順や、多くの方が感じる不安の解決策を詳しく解説します。上司へ伝える際のポイントや、復帰に向けたステップもまとめました。
記事を最後まで読めば、休職に向けた手続きや考え方を整理しやすくなります。
適応障害で休職を希望している方は、一人で抱え込まずに、ぜひ「こころメディカルクリニック」にご相談ください。
適応障害で休職をする流れ【3STEP】

適応障害と診断されてから実際に仕事を休むまでには、大きく分けて3つの手順を踏む必要があります。休むための準備をスムーズに進めるために、全体の流れを把握しておきましょう。具体的な手順は以下の3つです。
- 精神科・心療内科を受診する
- 職場に休職申請をする
- 福利厚生・支援制度の申請手続きをする
各手順で具体的に何を行うべきか、順番に詳しく解説していきます。
1.心療内科を受診する
まずは、心療内科や精神科などの専門的な医療機関を受診します。医師の診察を受け「適応障害である」と正式な診断を受ける大事なステップです。
診察の場では、現在のつらい症状や仕事の状況を正直に伝え、仕事を休む必要がある旨を相談して診断書の発行を依頼します。会社に対して休む正当性を証明するためには、専門医による診断書が欠かせません。
発行された診断書には、病名や治療の必要性、療養にかかる期間などが明記されます。会社側は診断書の内容を基準にして対応を判断するため、重要な書類となります。早めに医療機関を予約して、医師のアドバイスをあおぐようにしてください。
2.職場に休職申請をする
医療機関から診断書を受け取ったら、次は勤務先に対して休むための申請を行います。直属の上司や人事部の担当者に診断書を提示し、休みたい旨と必要な期間を伝えます。
体調不良や極度の緊張により、口頭で説明するのが難しい場合もあるかもしれません。口頭で伝えるのがつらいときは、先にメールやチャットツールを使って意向を伝えておき、後日面談の機会を設ける方法をとる方も多くいます。
無理をして対面で話そうとせず、自身の体調を最優先に考えた連絡手段を選ぶのがおすすめです。上司への連絡は緊張しますが、しっかりと状況を共有する第一歩になります。
3.福利厚生・支援制度の申請手続きをする
会社への申請が済んだあとは、休業期間中の生活を支えるための各種手続きを行います。仕事を休んでいる間は、会社からの給与が支給されないケースが多いからです。
手続きの前に、休んでいる間の給与の有無や、復帰する際のルールなど、就業規則をあらかじめ確認しておく必要があります。経済的な不安を減らすために、公的な支援制度を積極的に活用しましょう。
代表的な支援制度として、生活費を補填する傷病手当金や、医療費の負担を減らす自立支援医療などがあります。支援制度を利用したい場合は、お住まいの市区町村の窓口などで申請の手続きを行ってください。
適応障害で休職をする方が感じている3つの不安

仕事を休む前には、多くの方が共通して不安を抱える傾向にあります。不安の正体を知ることで、解決への糸口が見つかります。
- 上司に休職することを伝えること
- 休職中に周囲に負担や迷惑をかけてしまうこと
- 休職後に復帰をすること
心の負担を軽くするためにも、各不安に対する考え方をまとめました。
上司に休職することを伝えること
会社を休むにあたって、職場の人たちにどのように説明すればよいのかなどコミュニケーションの不安を抱える方は多いです。
上司に伝える負担だけでなく、同僚から腫れ物のように扱われないか、あるいは周囲に迷惑をかけるのではないかなどの心配が原因です。
不安を和らげるためには、治療に向けて前向きに行動している姿勢をみせましょう。適応障害は誰にでも起こりうる病気だからこそ、堂々と治療に向き合う態度が周囲の理解を得やすくなります。
すべての人に詳細を話す必要はありません。信頼できる上司や人事担当者にだけ事情を話し、ほかの社員には体調不良とだけ伝えてもらうようにお願いするのも一つの手です。
休職中に周囲に負担や迷惑をかけてしまうこと
自分の仕事を引き継ぐことで、同僚の負担が増えて迷惑をかけてしまうかもしれないと思い悩む方もいます。迷惑をかけるかもしれないなどの感情は、責任感の強さや過去のつらい経験・完璧を目指す性格などが原因で生じる自然なものです。
過度な不安を和らげるためには、頭の中にある心配事を一度紙に書き出します。そして、現実に起きている事実と、頭の中で想像しているだけの思考を切り分けて整理する作業が大切です。
ぼんやりとした不安を文字にして具体化すれば、冷静にいまの状況をとらえられるようになります。結果として、心がずっと軽くなり休養に専念しやすくなります。
休職後に復帰をすること
長期的に仕事を休むとなると、将来的に職場へ戻るときの状況を想像して不安を感じる方も少なくありません。休む前と同じように働けるのか、職場の仲間は温かく受け入れてくれるのか、自分の居場所は残っているのかなどの悩みです。
環境の変化に戸惑うのは当然の反応ですが、先のことを考えすぎるのは心によい影響を与えません。今後の生活やキャリアを想像して焦る気持ちが湧き上がるかもしれませんが、まずは休養をとることに重きをおく必要があります。
症状を安定させることが、なによりも最優先の課題です。復帰は、体調が十分に回復してから少しずつ考えていけば問題ありません。
上司に休職することを伝える際の3つのポイント

いざ上司に連絡をする場面では、伝え方に悩む方も多いはずです。円滑に手続きを進めるためには、いくつかのコツを押さえる必要があります。ポイントは以下の3つです。
- できるだけ早めに伝える
- 体調の状況と医師からの診断結果を伝える
- 具体的な休職希望期間を伝える
トラブルを防ぐための具体的な伝え方を、一つずつ確認していきましょう。
できるだけ早めに伝える
会社を休む意向を上司に申し出る際は、可能な限り早い段階で伝えるのが基本のルールです。理想的なタイミングは、医療機関で医師の診察を受け、診断書が発行される見通しが立った時点となります。
会社側にも、業務の引き継ぎや人員配置の見直しなど、準備を行うための時間が必要です。原則としては直接対面で伝えるのが望ましいです。
ただ、体調が著しく悪化しており、すぐにでも休養が必要なケースもあります。無理をして出社するのではなく、まずは電話やメールを利用して、いち早く現在の状況を伝える姿勢も大切です。
体調の状況と医師からの診断結果を伝える
上司へ報告する際は、まず現在の体調が優れない状態にある事実を伝えます。そして、医療機関を受診した結果、医師からどのような診断を受けたのかを報告します。
適応障害と正式な病名を伝えるか、もしくは精神的な不調であるとだけ伝えるかは、ご自身の判断で決めて問題ありません。診断書を提出する場合には病名が記載されるため、最初から正直に伝えておいたほうが話がスムーズに進む傾向にあります。
病名を告げることに強い抵抗を感じる場合は「精神的な疲労が蓄積しており、医師から一定期間の休養が必要と指示されました」などと伝えましょう。
具体的な休職希望期間を伝える
どれくらいの期間休む予定なのか、具体的な希望を提示します。医師から受け取った診断書に記載されている療養期間を基準にして、会社側に希望を伝えましょう。
伝えた期間はあくまで本人の希望であり、最終的な休業期間は会社の規定や産業医の判断、今後の回復状況によって変わる可能性がある点も添えておきます。
「医師からは1ヵ月程度の休養が必要と診断されました。そのため、○月○日から○月○日までの期間、お休みをいただきたいです」と明確に伝えるのがマナーです。具体的な日付を提示すると、会社側もスケジュールを組みやすくなります。
休職中に周囲への負担や迷惑を最小限にする方法

会社を休んでいる間、同僚にかかる負担を少しでも減らすための工夫を解説します。周囲への配慮が、安心して休める環境づくりに繋がります。工夫できるポイントは以下の2つです。
- 重要な業務のみ引き継ぎを行う
- データの保管場所を共有する
会社との信頼関係を保ち、職場での人間関係を良好に維持するためには、休む前の引き継ぎ作業が重要になります。しかし、本格的な引き継ぎを行うためには出社しなければなりません。
引き継ぎはできるに越したことはないものの、体調が優れずどうしても出社が難しい場合は、早めに上司へ相談しましょう。無理をして体調を崩しては元も子もありません。
すべての業務を引き継ぐのが困難な場合は、自分が担当している作業を整理し、とくに重要な内容だけに絞って引き継ぎをする方法もあります。パソコン内のフォルダパスや社内共有サーバーの場所・紙の書類の保管場所など、自分しか把握していない情報があれば、優先的に共有しましょう。情報を残しておくだけでも、周囲の負担は大きく減ります。
休職後に復帰をする際の4つのポイント

体調が回復し、いよいよ職場に戻るとなった際にも、いくつか気をつけるべきポイントが存在します。焦らずに段階を踏むことが成功の秘訣です。押さえておくべきポイントは以下の4つです。
- 復職診断書を取得する
- 会社と復職に対する面談をする
- リハビリ出勤を実施する
- 段階的復職を実施する
各ステップで何を行うべきか、順番に詳しく解説していきます。
復職診断書を取得する
主治医の診察を受け、仕事に戻っても問題ないという判断をもらえたら、復職診断書を作成してもらいましょう。復職診断書には、現在の健康状態に加えて、復帰したあとに可能な業務内容や、働くうえでの制限などが詳しく記載されます。
症状の回復がまだ不十分であったり、生活リズムが整っていなかったりする場合、診断書をすぐには書いてもらえないケースもあります。診断書の取得が難しいときは、どのような状態になれば復帰が可能だと判断されるのか、明確な基準の確認が必要です。
医師から提示された基準を目標にして、焦らずに体調管理を続けていく姿勢を見せましょう。。
会社と復職に対する面談をする
医療機関で復職診断書を取得したあとは、会社側の上司や人事担当者と面談を実施してもらいます。面談の場では、現在の健康状態を正確に伝え、職場に戻ったあとの働き方など具体的な話し合いを行います。
話し合いをスムーズに進めるために、あらかじめ自身の希望を明確に整理しておきましょう。主に話し合うべき項目として、復帰後の担当業務や業務量・労働時間・出勤日数などが挙げられます。
ほかにも、段階的な復帰プランの相談も必要です。事前にすり合わせをしておけば、職場に戻る際のギャップを減らし、無理なく働き始めることができます。
リハビリ出勤を実施する
会社の制度によっては、本格的に業務を再開する前に、試し出勤やリハビリ出勤と呼ばれる制度を利用できる場合があります。実際の職場に足を運び、短い時間の業務を行いながら、職場環境への適応力や仕事を進める能力が戻っているかを確認する制度です。
はじめは無理のない範囲の簡単な作業からスタートし、少しずつ業務の量や難易度を上げていきます。徐々に体を慣らしていくことで、本格的な復帰への不安を和らげることができます。
リハビリ出勤の期間中は、上司や産業医と定期的に面談を行い、状況を共有しましょう。体調の変化に合わせて、必要に応じて復帰までのプランを柔軟に調整してもらうことが重要です。
段階的復職を実施する
本格的に職場へ復帰したあとも、いきなり休む前と同じフルタイム勤務に戻るのは避けるべきです。心身への負担を減らすため、段階的に勤務時間や業務の量を増やしていくプロセスが必要になります。
たとえば、最初の2週間は1日4時間だけの勤務とし、次の2週間は6時間勤務へ延ばすなどの工夫をしましょう。その後、体調に問題がなければフルタイム勤務へ戻れるように、段階的に勤務形態を調整する必要があります。
時間をかけて身体的および精神的な負担を増やしていくことで、無理なく職場の環境に適応できます。各段階での体調を上司や産業医、主治医とこまめに共有し、プランを見直しながら進めることが大切です。
復職後の再発防止方法を解説

適応障害の治療を終えて職場に戻ったあと、もっとも重視すべきなのは症状の再発を防ぐ行動です。再発防止の体制を整えるためには、いくつか意識すべきポイントがあります。
まず、自分に合ったストレス解消法を見つけ、定期的に実践するストレスマネジメントが不可欠です。次に、無理な仕事の依頼は断る勇気をもち、残業を必要最小限に抑えるなど、自分の限界を認識して周囲に伝える境界線の設定が求められます。
さらに、睡眠の質の低下や食欲の変化・疲労の蓄積・イライラなど体調の変化にいち早く気付き、無視せずに対処する早期対応が重要です。最後に、信頼できる上司や家族・友人に状況を共有し、必要なときには助けを求めるサポートネットワークを日頃から活用する姿勢をもつようにしましょう。
適応障害で休職を希望している方は「こころメディカルクリニック」にご相談ください

本記事では、適応障害で仕事を休むまでの流れや、休職する方が抱えやすい不安とその解決策、さらに再発防止に向けたポイントを詳しく解説しました。
休むことを申し出たいけれど上司に言い出せないなどの悩みや、診断書のもらい方に関する疑問が解消されたのではないでしょうか。不安を抱えたまま無理をして働き続けると、症状が悪化してしまう恐れがあります。
適応障害の症状で悩み、休業を希望されている方は、ぜひ当院「こころメディカルクリニック」へご相談ください。医師が状態を確認したうえで、診断書の発行から休養に向けたアドバイスまで、診断や必要な説明を行います。
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